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染
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まみ
ふりがな文庫
“
染
(
まみ
)” の例文
抱きついて首を掻いた大出刃、
血泥
(
ちみどろ
)
に
染
(
まみ
)
れた衣裳、竹の先に懸っていた笊目籠などは、纏めて馬場わきの溝へ押し込んであった。
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
利家は、この敗将を迎えるに、日頃以上、
懇
(
ねんご
)
ろだった。子息の利長も、父に劣らぬ誠意をもって、この落人の血に
染
(
まみ
)
れた
草鞋
(
わらじ
)
の片方を解いてやりなどする。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私が再び意識を取戻してふらふらと立上って見ると、博士や若い医者達は、暗い顔をして血
染
(
まみ
)
れの手術台を取囲んでいた。手術台の上には令嬢の死体がばらばらになっていた。
三稜鏡:(笠松博士の奇怪な外科手術)
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
が、石を積んで
樫
(
かし
)
の厚板を並べた床は、東海坊の十本の指が
碧血
(
へきけつ
)
に
染
(
まみ
)
れる努力も空しく、ビクともする樣子はなく、四方に積んだ枯柴は、丈餘の焔を擧げて、
翅
(
つばさ
)
があつても飛び越せさうもありません。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、石を積んで
樫
(
かし
)
の厚板を並べた床は、東海坊の十本の指が
碧血
(
へきけつ
)
に
染
(
まみ
)
れる努力も空しく、ビクともする様子はなく、四方に積んだ枯柴は、丈余の焔を挙げて、
翅
(
つばさ
)
があっても飛び越せそうもありません。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
いま斬り離されたばかりの血に
染
(
まみ
)
れた手の指が十本!
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“染”を含む語句
馴染
感染
伝染
幼馴染
煮染
血染
香染
藍染川
染衣
染出
顔馴染
友染
垢染
藍染
曙染
世帯染
茜染
傳染
黒染
蘇芳染
...