“藍染川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいそめがわ42.9%
あいぞめがわ28.6%
あゐそめがは14.3%
あゐぞめがは14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岡田の日々にちにちの散歩は大抵道筋が極まっていた。寂しい無縁坂を降りて、藍染川あいそめがわのお歯黒のような水の流れ込む不忍しのばずの池の北側を廻って、上野の山をぶらつく。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
江戸時代にあってはお玉稲荷いなりの伝説と藍染川あいぞめがわ溝渠こうきょに架せられた弁慶橋という橋の形の変っていた事との二つから、あまねく人に知られた地名であった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
第四は本所深川日本橋京橋きやうばし下谷浅草あさくさとう市中繁華の町に通ずる純然たる運河、第五は芝の桜川さくらがは、根津の藍染川あゐそめがは、麻布の古川ふるかは、下谷の忍川しのぶがはの如き其の名のみ美しき溝渠こうきよ、もしくは下水げすゐ
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
藍染川あゐぞめがはに落ちて死んでゐるんで、引揚げて見ると、土手つ腹を一とゑぐり、辻斬にしちや變だが、棟梁は評判の良い男で、人に怨を受ける筈は無く、濡手拭をブラ下げて、誰が見たつて湯歸りだから