“古川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるかわ87.5%
ふるかは12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、緒方だろうよ。古川ふるかわに水絶えず、だ/\何処かに底力がある。今度だってモスリンの取締に納まった」
村一番早慶戦 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
それは麻布の古川ふるかわの近所に住んでいる熊の膏薬屋が店の看板代りに飼って置いたものであることが判った。
半七捕物帳:29 熊の死骸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
第四は本所深川日本橋京橋きやうばし下谷浅草あさくさとう市中繁華の町に通ずる純然たる運河、第五は芝の桜川さくらがは、根津の藍染川あゐそめがは、麻布の古川ふるかは、下谷の忍川しのぶがはの如き其の名のみ美しき溝渠こうきよ、もしくは下水げすゐ
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
麻布あざぶ古川ふるかは芝山内しばさんないの裏手近く其の名も赤羽川あかばねがはと名付けられるやうになると、山内さんないの樹木と五重塔ごぢゆうのたうそびゆるふもとめぐつて舟揖しうしふの便を与ふるのみか、紅葉こうえふの頃は四条派しでうはの絵にあるやうな景色を見せる。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)