“ナラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:なら
語句割合
33.3%
16.7%
16.7%
16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ソノ画風、長谷川派(等伯トウハク)ニ出ヅ」とあったり「海北友松ニ師事ス」と見えたり、「梁楷リヤウカイナラフ」とするのもあって、古来、そして今日までも、これにはまだ定説というものがないのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
例年当寺ニテ執行シュギョウ阿波アワ丈六寺代印可ノ儀ナラビニ遍路人ヘンロニン便乗ノ扱イ等ニワカ阿州家アシュウケヨリ御差止オサシト有之候コレアリソウロウモッテ中止イタシソウロウナオ秋船アキブネノ遍路ハ其折ソノオリ再告申サイコクモウスベキコト
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かう言ふ生活法を採つて居るからと言つて、必ずすべてが前述の如き流離の民の末とは言へない。ある呪術ある村人が、其生活法をナラつてさうした一団を組織した例も多いのである。
高七千三百九十五尺(神奈川県測量ニ拠ル下同)山中深高ニシテツガドド山毛欅ブナナラノ属喬鬱森立シ、樹皆蒼古、老蘇之ヲ覆ヒ、人跡殆ド絶シテ、猟夫モ到稀ナリト云フ。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
それでも、春の旅と言へば、まづ櫻を思ふナラはしから、大臣は薄い望みを懸けてゐた。若し、高野や、吉野の奧の花見マヽられることのありさうな、靜かな心踊りを感じて居たのであつた。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)