“執行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりおこな37.8%
しゅぎょう27.0%
しぎょう10.8%
しっこう5.4%
しつかう2.7%
おこなわ2.7%
しふぎやう2.7%
しゅうぎょう2.7%
しゆぎやう2.7%
とりおこ2.7%
シュギョウ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春の頃からひどく旱魃かんばつの打ちつづいた承安四年の事、清涼殿で雨乞あまごいが執行とりおこなわれたが、誰が祈祷きとうにあたっても、一滴の雨も降らなかった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなはち翌延宝六年戊午つちのえうま二月二十一日の吉辰きっしんぼくして往生講式七門の説法を講じ、浄土三部経を読誦どくじゅして七日に亘る大供養大施餓鬼だいせがき執行しゅぎょうす。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「あなあさましや。などかくは変らせたまうぞ。法勝寺ほうしょうじ執行しぎょうとして時めきたまいし君の、かくも変らせたまうものか」
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
次の時代の超人を造ろうとする自然の意図いとを無意識で執行しっこうする盲目の使途であるというように書いている。
女性崇拝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
まがつた社會しやくわい正當防衞せいたうばうゑいくさつたなか大清潔法だいせいけつはふ、それらを完全くわんぜんちか執行しつかうするには、死刑しけいおほ利用りようするよりほかにないとかんがへた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
祭は今宵こよいから始まって向こう三日間執行おこなわれるのである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
圓道爲右衞門二人が計らひとしていと盛んなる落成式執行しふぎやうの日も略定まり、其日は貴賤男女の見物をゆるし貧者にあまれる金を施し、十兵衞其他をねぎらひ賞する一方には
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
円道為右衛門二人が計らいとしていと盛んなる落成式執行しゅうぎょうの日もほぼ定まり、その日は貴賤男女の見物をゆるし貧者にあまれる金を施し、十兵衛その他をねぎらい賞する一方には
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
聖母の恩赦の祭日に本堂で夜のミサが執行しゆぎやうせられた。参詣人はおびたゞしかつた。そこで長老が儀式をした。セルギウスは自分の持場に席を占めて祈祷をしてゐた。
深くあはれみ此人々の爲にそうを多くまねき同村の寺にて大法會ほふゑ執行とりおこなひ村中へは施行せぎやうをなし夫れより後傳吉は倍々ます/\其身をつゝしみ村人をあはれみければ一村こぞつて其徳を稱し領主よりも屡々しば/\賞詞しやうし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
例年当寺ニテ執行シュギョウ阿波アワ丈六寺代印可ノ儀ナラビニ遍路人ヘンロニン便乗ノ扱イ等ニワカ阿州家アシュウケヨリ御差止オサシト有之候コレアリソウロウモッテ中止イタシソウロウナオ秋船アキブネノ遍路ハ其折ソノオリ再告申サイコクモウスベキコト
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)