“吉辰”の読み方と例文
読み方割合
きっしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなはち翌延宝六年戊午つちのえうま二月二十一日の吉辰きっしんぼくして往生講式七門の説法を講じ、浄土三部経を読誦どくじゅして七日に亘る大供養大施餓鬼だいせがき執行しゅぎょうす。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ついては、それの日、あたかも黄道吉辰きっしんなれば、揃って方々かたがたを婿君にお迎え申すと云う。汗冷たくして独りずつ夢さむ。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
せめて仲人なこうどのもとまでと思いながら、かねて吉辰きっしん良日として申し合わせのあった日に当たる九月二十二日が来ても、彼にはその手紙が書けない。月の末にも書けない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)