“しっこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
膝行71.4%
執行9.5%
漆工9.5%
失行4.8%
漆膠4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
灯が、障子に近々と揺れると、右京の背後から、二人の腰元が、燭台しょくだいささげて、入ってきた。そのすその下を右京は、二、三尺膝行しっこうすると、平伏して
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
文久三年六月、緒方先生不幸のとき、下谷したやの自宅出棺、駒込の寺に葬式執行しっこうのその時、上野山内を通行して、始めて上野と云う処を見た。すなわち私が江戸に来てから六年目である。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
世人が彼に尊敬を払っているのは、やはり本業の漆工しっこうで、わけてもその鞘作さやづくりと塗りの上手にあった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
室に入りて相対して見れば、形こそもとに比ぶればえてたくましくなりたれ、依然たる快活の気象、わが失行しっこうをもさまで意に介せざりきと見ゆ。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
皆その源をいつにし、その関係漆膠しっこうの如く離るべからざるものある上に、この同民族たる日本支那の人口を合算すればほとんど白人種に匹敵する。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)