トップ
>
習癖
>
くせ
ふりがな文庫
“
習癖
(
くせ
)” の例文
柄になく、思い出に
耽
(
ひた
)
っているところ……どうもお金がなくなると思い出にふけるのが、この長庵先生の
習癖
(
くせ
)
のようで。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
と膝の上の
巫女
(
みこ
)
の文をここまで読み下して、藤吉は鼻を
擦
(
こす
)
った。畳のけばをむしった。深く勘考する時の
習癖
(
くせ
)
である。
釘抜藤吉捕物覚書:06 巷説蒲鉾供養
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
この若者の
人普外
(
ひとなみはず
)
れて
几帳面
(
きちょうめん
)
な
習癖
(
くせ
)
を識っている藤吉は、今その手拭いがいつになく皺だらけなのを見て取って、なぜかちょっと変に思ったのだった。
釘抜藤吉捕物覚書:10 宇治の茶箱
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
気取っていても普段の
習癖
(
くせ
)
を出すもんだが——お前さんはその玄内とかってお侍とたびたび碁を打ちなすったということだが、その時
先方
(
むこう
)
にみょうちきりんな仕草、まあ、いってみりゃあ
釘抜藤吉捕物覚書:07 怪談抜地獄
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
それきり自身は、この奥の書院に端坐して、むずかしい問題で頭を
捻
(
ひね
)
っている時の
習癖
(
くせ
)
で、碁盤を前に、独り碁……と言っても、法どおり石を置いて、攻め手守り
法
(
て
)
を
攻究
(
こうきゅう
)
しているのではない。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
釘抜藤吉は、それが熟思する時の
習癖
(
くせ
)
で、ちょこなんと
胡坐
(
あぐら
)
を組んで眼を開けたり瞑ったりしながら、しきりに畳の
毛波
(
けば
)
を
毮
(
むし
)
っている。何かまったくほかのことを考えているようなようすだった。
釘抜藤吉捕物覚書:13 宙に浮く屍骸
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
思案に落ちると、かれは爪を噛む
習癖
(
くせ
)
がある。
釘抜藤吉捕物覚書:11 影人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“習癖”の意味
《名詞》
癖。習慣。ならわし。
(出典:Wiktionary)
習
常用漢字
小3
部首:⽻
11画
癖
常用漢字
中学
部首:⽧
18画
“習”で始まる語句
習
習慣
習字
習俗
習々
習性
習志野
習練
習熟
習慣的