“けば”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケバ
語句割合
66.7%
毛波16.7%
羽毛16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長いけばのある肩掛をぐるぐる巻きつけ、つばのびらびらしている帽子をかぶり、泥だらけの脚をして、その馬車の中からからだをゆすぶりながら出て来た、乗客のロリー氏は、幾らか
釘抜藤吉は、それが熟思する時の習癖くせで、ちょこなんと胡坐あぐらを組んで眼を開けたり瞑ったりしながら、しきりに畳の毛波けばむしっている。何かまったくほかのことを考えているようなようすだった。
そこでじゃがや、あねめが乳の下の鳩落みずおちな、蝮指まむしゆびあおい爪で、ぎりぎりときりんで、白い手足をもがもがと、黒髪をあおってもだえるのを見て、鳥ならばきながら、羽毛けばむしった処よの。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)