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けたて
ふりがな文庫
“けたて”の漢字の書き方と例文
語句
割合
蹴立
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蹴立
(逆引き)
頼みに
斯
(
かゝ
)
る
大膽
(
だいたん
)
なることを致され申さんや此所能々御
推察下
(
すゐさつくだ
)
さるべしと申しければ主税之助は
疊
(
たゝみ
)
を
蹴立
(
けたて
)
扨々
口
(
くち
)
賢
(
かしこ
)
く云ひぬかす女め
汝
(
おのれ
)
より外に
此手引
(
このてびき
)
をする者なし
然
(
さる
)
に因て汝を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
元より強弱敵しがたく、無残や肉裂け皮破れて、悲鳴の
中
(
うち
)
に息
絶
(
たえ
)
たる。その
死骸
(
なきがら
)
を
嘴
(
くち
)
に
咬
(
くわ
)
へ、あと白雪を
蹴立
(
けたて
)
つつ、虎は
洞
(
ほら
)
へと帰り行く。あとには流るる
鮮血
(
ちしお
)
のみ、雪に紅梅の花を散らせり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
塵埃
(
ほこり
)
を
蹴立
(
けたて
)
て
喇叭
(
らっぱ
)
の音をさせて、けたたましく通過ぎる品川通いのがた馬車もある。四丁目の角の大時計でも、縁日の夜店が出る片側の町でも、捨吉が旧い記憶に
繋
(
つな
)
がっていないところは無かった。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
賣てなりとも
持參金
(
ぢさんきん
)
を
戻
(
もど
)
し
不縁
(
ふえん
)
致
(
いた
)
すべしと
罵
(
のゝし
)
りけるを長兵衞
種々
(
いろ/\
)
と
諫
(
いさ
)
めれども一
向
(
かう
)
に
承知
(
しようち
)
せず疊を
蹴立
(
けたて
)
此樣な
話
(
はなし
)
は聞ずと
直樣
(
すぐさま
)
御歸りあれと
夫
(
をつと
)
庄
(
しやう
)
三郎を引立てぞ歸りける夫よりお
常
(
つね
)
は庄三郎に
少
(
すこ
)
しの
金
(
ぜに
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
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