“天家寿”の読み方と例文
読み方割合
てんやす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中に、“浅草寺中見世通り、ねじやか堂地内”の“天家寿てんやす”という小料理屋……だろうと推定される店の開店のあいさつが入っている。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
このなかの“天安てんやす”が“天家寿てんやす”だと、話がすこしこんがらがって来る。……尚、この分にだけ、明治四年十月と、はッきり、年代が入っている。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
折角、こうした開店のあいさつを黙阿弥に書いてはもらったが、“天家寿てんやす”は、ソロバンがとれなかった……のかどうか、それは分らないが、結局、店を人にゆずった。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)