“六指”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むさし66.7%
むつゆび33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甥の蜂葉十六はちはじゅうろく、十六だから〔十六六指むさしというゲームがあるから〕ムサシだとて帆村は彼をムサシという。しかしこの古い洒落しゃれは今どきの若い者には通じない。
断層顔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
何事でも順序を立てて考へることは不得手であるのを、博士が論理で責めるから、半分夢中で受答うけこたへをしてゐる中に、いつでも十六六指むさしのやうに詰められてしまふ。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
思邈しばくいはく。八九月に多く食へば、春にいたりて眼を病む。寿いのちを損じ筋力を減らす。妊婦はらみをんなこれを食へばその子六指むつゆびならしむ』
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)