“むさし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ムサシ
語句割合
武蔵74.5%
無三四11.8%
武藏7.8%
六指3.9%
武蔵国2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ム、大いそぎで、武蔵むさしの国、高尾山たかおさん奥院おくのいんまでいってきてくれ、しさいはここに書いておいた」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
野州路やしゅうじ越後路えちごじはその裏道で甲斐かい石和いさわ武蔵むさし石浜いしはまは横路である。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
宮本無三四むさしは、佐々木巌柳がんりゅうを打ち倒しても、まだその生死のほどを見極めるまでは、近寄ることをしなかった。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「これが宮本無三四むさしか何かだと、狒々ひひ退治とか云って芝居や講釈に名高くなるんですがね」と、半七老人は笑った。
半七捕物帳:06 半鐘の怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この筆法ひつぱふけば、武藏むさしは「ブゾー」、相模さがみは「ソーボ」と改稱かいせうされねばならぬはずである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
伯母おばさん此處こゝうち智惠ちゑいたりませぬか、十六武藏むさしでもなんでもよい
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何事でも順序を立てて考へることは不得手であるのを、博士が論理で責めるから、半分夢中で受答うけこたへをしてゐる中に、いつでも十六六指むさしのやうに詰められてしまふ。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
甥の蜂葉十六はちはじゅうろく、十六だから〔十六六指むさしというゲームがあるから〕ムサシだとて帆村は彼をムサシという。しかしこの古い洒落しゃれは今どきの若い者には通じない。
断層顔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
早馬でさえ、鎌倉までは三日路あまりといわれている。その三日目、輿の列はまだやっと、武蔵国むさし比企郡の低い山すそ道を、入間川いるまがわの方へさして行くのが小さく見られていたにすぎない。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)