“たけぞう”の漢字の書き方と例文
語句割合
武蔵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「見たか、権叔父、大したものじゃわ。小さい頃から、あの武蔵たけぞうなどより、ぐんと賢く、腕も出来ていただけのことはある」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その雨は、武蔵たけぞうの顔にも、そばの死骸にも、ばしゃばしゃと落ちた。武蔵は、鯉のように口を開いて、鼻ばしらから垂れる雨を舌へ吸いこんだ。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この婆や権叔父が、故郷くにを出て、こうして諸国をあるいている意気地が。——息子の嫁を奪って逃げた武蔵たけぞう、本位田家に後足で砂をかけてせたお通。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)