武藏むさし)” の例文
新字:武蔵
太古たいこ遺跡ゐせき發掘はつくつに、はじめてくだしたのは、武藏むさし權現臺ごんげんだいである。それは品川しながはたくからきはめてちかい、荏原郡えばらぐん大井おほゐ小字こあざこと
武藏むさしから上野かうづけへかけて平原を横切つて汽車が碓氷うすひにかゝらうとする、その左手の車窓に沿うて仰がるゝ妙義山の大岩壁は確かに信越線中での一異景である。
樹木とその葉:26 桃の実 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
この筆法ひつぱふけば、武藏むさしは「ブゾー」、相模さがみは「ソーボ」と改稱かいせうされねばならぬはずである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
この打製石斧だせいせきふは、ある場所ばしよではずいぶんたくさんにます。いまから二十年程前にじゆうねんほどまへ私共わたしども東京とうきよう西にし武藏むさし深大寺じんだいじといふむら附近ふきんあるくと、一時間いちじかん何十本なんじつぽんとなくひろられました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
あゝ面白おもしろくない、おもしろくない、ひとなければ幻燈げんとうをはじめるのもいや伯母おばさん此處こゝうち智惠ちゑいたりませぬか、十六武藏むさしでもなんでもよい、ひまこまると美登利みどりさびしがれば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)