“御寿”のいろいろな読み方と例文
旧字:御壽
読み方割合
おほんいのち20.0%
おんいのち20.0%
おんとし20.0%
みいのち20.0%
ミイノチ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天皇すめら御命みことにます御寿おほんいのちを、手長の御寿と湯津磐村ゆついはむらの如く、常磐に堅磐にいかし御世にさきはひ給ひ」などともある。
手長と足長:土蜘蛛研究 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
今、天皇の御寿おんいのちもその天の如くに満ち足っておいでになる、聖寿無極である、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
こうして延応二年二月二十二日、隠岐島に崩御あらせられた。御寿おんとし六十。一般の歌人とひとつなみに記すのはおそれ多いことであるが、歴史的記述の途中だから、しばらく調子をかえずに進めよう。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
あまはらふりさければ大王おほきみ御寿みいのちなが天足あまたらしたり 〔巻二・一四七〕 倭姫皇后
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
橘守部の痛快に解釈した「大王オホギミ御寿ミイノチは長くアマたらしたり」の歌なども「天之御蔭・日之御蔭」といふことが、類型的の表現になつてゐる為に、其間に、綱の事を云ふのを忘れて了うてゐるのである。
神道に現れた民族論理 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)