“仁寿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんじゅ66.7%
にんじゆ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの古煉瓦建ふるれんがだてのカフェ・ドラゴンだが今朝起きぬけに、あの濠向うの仁寿じんじゅビルの屋上へ、測量器械を立てて、望遠鏡で測ってきた」
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
共立学舎は尺振八せきしんぱちの経営する所である。振八、はじめの名を仁寿じんじゅという。下総国高岡の城主井上いのうえ筑後守正滝まさたきの家来鈴木伯寿はくじゅの子である。天保十年に江戸佐久間町に生れ、安政の末年ばつねんに尺氏を冒した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
まことに朕が訓導くんだうあきらかならざるにりて、民多く罪に入れり。めは一人ひとりに在り。兆庶てうしよあづかるにあらず。宜しく寛宥くわんいうを存せ令めて仁寿にんじゆのぼらせ、瑕穢かゑたらしてみずかあらたにする事を許すべし。天下に大赦だいしやし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)