“ひさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒサ
語句割合
59.7%
28.4%
5.1%
寿2.3%
1.7%
0.6%
0.6%
0.6%
比佐0.6%
良久0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひさしぶりで、うしてかせたまゝ、りの小間使こまづかひさへとほざけて、ハタとひらきとざしたおとが、こだまするまでひゞいたのであつた。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大津絵または追分絵おいわけえとは今の大津の町から大谷、追分にかけての街道でひさいだ所から来た名である。明らかに旅人の土産物であった。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
きのう庫裡くりへ物売りに来たあのひさなのである。またとっさに、あのとき尊氏が言ったことばも思い出されていた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芝居小唄の千之介せんのすけ六郎兵衛ろくろうべえはともかく、江戸じゃ、お寿ひさとお政は女師匠の両大関だ。
その嬉しさに我は暗き林をも、怪しき老女をも忘れ果てつ。我は農夫等と共に、即興の詩を歌はむとおもひしに、母上とゞめて宣給のたまふやう。そちは香爐をひさぐる子ならずや。
左内いよいよ興に乗じて、れいの議論きはめて一三〇妙なり。ひさしき疑念うたがひ今夜こよひせうじつくしぬ。こころみにふたたび問はん。
すべて此の里のふるき人は兵乱ひやうらんの初めに逃失にげうせて、今住居する人は大かたほかより移り来たる人なり。只一人ひとりおきなの侍るが、一三四所にひさしき人と見え給ふ。
「ここから近い、小泉こいずみの宿端れでございます。経本をひさぐ家の隣で、軒端に、きちんと板札が、打ってあります」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
引越以来の混雑とりこみにまぎれて、解物ほどきものも、洗濯物も皆なおくれて了ったと言って、家内は縁側の外へ張物板を持出したが、狭いひさの下に日蔭というものが無かった。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
比佐ひささんも好いけれど、アスが太過ぎる……」
足袋 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
病者は自ら胸をいだきて、まなこねむること良久ひさしかりし、一際ひときわ声のからびつつ
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)