“しばら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シバラ
語句割合
暫84.3%
姑9.9%
暫時1.9%
且1.0%
少時0.9%
少0.5%
縛0.5%
頃0.5%
第0.1%
久0.1%
良久0.1%
覊絆0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その栄町と大津町との交叉点に立つて、暫(しばら)くの間、眼を四方に配るならば、モダーン名古屋の特徴がしみ/″\感ぜられるであらう。
名古屋スケッチ (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
竜神より神仏へ供(くう)と云(いふ)が普通(ふつう)の説(せつ)なれど、こゝに珎(めづらし)き竜燈(りうとう)の談あり、少しく竜燈を解(げす)べき説なれば姑(しばら)くしるして好事家(かうずか)の茶話(ちやわ)に供(きよう)す。
それから二人は暫時(しばら)く無言で歩いていると先へ行った川村の連中が、がやがやと騒ぎながら帰って来たので、一緒に連れ立って宿に帰った。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「且(しばら)ク喜ブ、老身今独(ひと)リ在リ、然(しか)ラザレバ当時瀘水ノ頭(ほとり)、身死シテ魂孤(こ)ニ骨収メラレズ、マサニ雲南望郷ノ鬼トナルベシ……」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
くみ子はハンドバツクから薄むらさきのハンカチを出して、それを少時(しばら)く擴げたりたたんだりしてゐた。
多摩川 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
何を云ッても取合わぬゆえ、お勢も仕方なく口を箝(つぐ)んで、少(しばら)く物思わし気に洋燈(ランプ)を凝視(みつめ)ていたが、それでもまだ気に懸ると見えて、「慈母さん」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
扨(さて)も/\卑怯なる哉(かな)、ソンな窮窟な事で人間世界が渡れるものか、世間の人が妙な処に用心するのはサゾ忙しいことであろう、自分は古人の教(おしえ)に縛(しばら)れる気はないと
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
頃(しばら)くして席は遊藝を競ふところとなり、ポツジヨは得意の舟歌(ふなうた)(バルカルオラ)を歌へり。我は友の笑(ゑみ)を帶びたる容貌(おもざし)の背後(うしろ)に、暗に富貴なる人々の卑吝(ひりん)を嘲(あざけ)る色を藏(かく)したるかを疑ひぬ。
わたくしは此に第(しばら)く当時の所謂「蘭門の五哲」を挙げる。即ち渋江抽斎、森枳園、岡西玄亭、清川玄道、山田椿庭(ちんてい)である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは初め読んだとき、二児とは稍長じてゐた棠助、常三郎を斥して言つたので、幼い鉄三郎は第(しばら)く措いて問はなかつたのだらうとおもつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
『真箇(ほんと)よ。随分久(しばら)く取らないんですもの。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
良久(しばら)くして、熱涙玉をなして梅子の頬を下りぬ、彼女(かれ)は唇を噛んで俯(うつむ)きぬ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
重な原因というは即(すなわ)ち人情の二字、この二字に覊絆(しばら)れて文三は心ならずも尚お園田の家に顔を皺(しか)めながら留(とどま)ッている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)