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少
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しばら
ふりがな文庫
“
少
(
しばら
)” の例文
「やつとお
寝
(
やす
)
みなすつた。かういふ小さいお子さん一人にでも随分手がかゝるんですから、これから
少
(
しばら
)
くの間お気の毒でございますね。」
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
何を云ッても取合わぬゆえ、お勢も仕方なく口を
箝
(
つぐ
)
んで、
少
(
しばら
)
く物思わし気に
洋燈
(
ランプ
)
を
凝視
(
みつめ
)
ていたが、それでもまだ気に懸ると見えて、「慈母さん」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
少
(
しばら
)
く楽まされし貫一も、これが為に
興冷
(
きようさ
)
めて、
俄
(
にはか
)
に重き
頭
(
かしら
)
を花の前に支へつつ、又かの
愁
(
うれひ
)
を徐々に
喚起
(
よびおこ
)
さんと為つ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
猪余儀なく虎
少
(
しばら
)
く
住
(
とど
)
まり待て我祖父の
鎧
(
よろい
)
を
著
(
き
)
来って戦うべしとて便所に至り
宛転
(
ころがり
)
て糞を目まで塗り往きて虎に向うと、虎大いに閉口し我まさに雑小虫を食わざるは牙を惜しめばなり
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
着物を二枚
托
(
こと
)
づかつて来た事なぞは、口止めをされてゐるので
少
(
しばら
)
く黙つてゐたが、何だかそれではおかみさんの前を偽つてゐるやうで変であつた。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
奥さんはかうなるまでにも、一度
少
(
しばら
)
く別れてゐられたのださうであつた。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
“少”を含む語句
少女
些少
少許
少時
幼少
少年
多少
年少
僅少
少々
少輔
今少
兵部少輔
少量
少婦
残少
少壮
少年時代
最少
少尉
...