“少婦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんな50.0%
せうふ16.7%
をとめ16.7%
をんな16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横浜あたりでったある少婦おんなから今の病気を受けたという彼の血気さかんな時代——その頃から、不自由な手足を提げて再び身内のふところへ帰って来るまで
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
車をり閉せし雨戸をたゝかんとするに、むかしながらの老婆の声はしはぶきと共に耳朶じだをうちぬ。次いで少婦せうふの高声を聞きぬ。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
また慾にかわいて因業いんごふ世渡よわたりをした老婆もあツたらう、それからまただ赤子に乳房をふくませたことの無い少婦をとめや胸に瞋恚しんいのほむらを燃やしながらたふれた醜婦もあツたであらう。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
柿田が階下したへ薬の瓶などを取りに行つて来ると、内儀かみさんは神経質らしい眼を光らして居ることもある。そして、何か斯う待受けて居たかのやうに、無心に潮紅する少婦をんなの表情を読まうとした。
死の床 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)