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『多摩川』
ふりがな文庫
『
多摩川
(
たまがわ
)
』
あまり暑いので、津田は洗面所へ顏を洗ひに行つた。洗面所には大きい窓があつたが、今日はどんよりして風ひとつない。むしむしした午後である。 「津田さん、お電話ですよ」 津田が呆んやり窓の外を眺めてゐると、女給仕が津田を呼びに來た。オフイスへ戻つ …
著者
林芙美子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約32分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
姑
(
しうと
)
焙
(
や
)
襯衣
(
シヤツ
)
少時
(
しばら
)
繼母
(
はゝ
)
耳門
(
くゞり
)
椹
(
さはら
)
許婚
(
いひなづけ
)
應
(
こた
)
清楚
(
せいそ
)
簾
(
すだれ
)
袂
(
たもと
)
野茨
(
のいばら
)