“しさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
退48.9%
示唆42.4%
咨嗟2.2%
1.1%
伺佐1.1%
1.1%
後退1.1%
死去1.1%
退去1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて退しさりて、つかへ、は、は、申上まをしあたてまつる。おうなんとぢや、とお待兼まちかね。名道人めいだうじんつゝしんで、微妙いみじうもおはしましさふらふものかな。
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そして、具体的対策については、何一つ示唆しさが与えられないまま、それから二十分ばかりの間に、来賓たちの姿もつぎつぎに消えて行った。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
或時は陋巷ろうかう月を踏んで惆悵ちうちやうとして咨嗟しさし、或時は高楼酒を呼んで家国の老雄と縦談横議し、又時に詩室ちりを払ふて清興茶話、夜の明けなむとするをも忘れ、而して又、四時生活の条件と苦闘して
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
しさぶり裏門うらもんいたとおもつたら
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
王朗、華歆かきん、中郎将李伏りふく、太史丞許芝きょしなどという魏臣はついに許都の内殿へ伺佐しさして
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と勢い烈しくむかいましたから、丹三たんざはこれにおくしてあとしさると、おえいは嫁入姿の儘で駆出し、可愛い丹三さんに怪我をさせてはならないと思い
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
叩いた自分の掌に男の脂汗が淡くくっついたのを敏感に感じながら、加奈江は一歩後退しさった。
越年 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
死去しさればいつきたって相い親しむ無し
佐平は巡査の背後うしろから一間ばかりも、大狼狽おおあわて狼狽あわてあと退去しさった。顔は驚きの表情で緊張していた。皆が一斉に佐平の方を見た。佐平は眼をむいて巡査の背中に視線をやった。若い巡査はいぶかった。
熊の出る開墾地 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)