“延寿太夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんじゅだゆう66.7%
えんじゆだいふ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清元きよもとようは名人太兵衛たへえの娘で、ただに清元節の名人で、夫延寿太夫えんじゅだゆうを引立て、養子延寿太夫を薫陶したばかりでなく、彼女も忘れてならない一人である。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「菊五郎は先月神戸の松竹へ来たよって見に行ったけど、東京や大阪で見るようなことあれへなんだ。保名やすなをやったけど、延寿太夫えんじゅだゆうも出えへんし、………」
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
大阪美術倶楽部くらぶで催された故清元きよもと順三の追悼会ついたうゑに、家元延寿太夫えんじゆだいふが順三との幼馴染おさななじみおもひ出して、病後のやつれにもかゝはらず、遙々はる/″\下阪げはんして来たのは美しい情誼であつた。