“下阪”の読み方と例文
読み方割合
げはん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その間に父は結婚して、私もいちど二つのときに父母に連れられて大阪へ行ったことがあるが、その後の下阪げはんの際には東京の祖父母の許に残った。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
大阪美術倶楽部くらぶで催された故清元きよもと順三の追悼会ついたうゑに、家元延寿太夫えんじゆだいふが順三との幼馴染おさななじみおもひ出して、病後のやつれにもかゝはらず、遙々はる/″\下阪げはんして来たのは美しい情誼であつた。
これより先、重井おもいらは、東京にての金策成就じょうじゅし、渡韓の費用を得たるをもて、直ちに稲垣と共に下阪げはんしてそが準備を調ととのえ、梅清処塾ばいせいしょじゅくにありし壮士は早や三々五々渡韓ののぼりぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)