延寿太夫えんじゅだゆう)” の例文
清元きよもとようは名人太兵衛たへえの娘で、ただに清元節の名人で、夫延寿太夫えんじゅだゆうを引立て、養子延寿太夫を薫陶したばかりでなく、彼女も忘れてならない一人である。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「菊五郎は先月神戸の松竹へ来たよって見に行ったけど、東京や大阪で見るようなことあれへなんだ。保名やすなをやったけど、延寿太夫えんじゅだゆうも出えへんし、………」
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)