)” の例文
併しながら四十九重しじふくぢうの宝宮の内院ないゐんに現れた尊者の相好さうがうは、あの夕、近々と目に見た俤びとの姿を、心にめて描き現したばかりであつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
世の中に知られぬ宿も菜の花の香をめてこそ蝶の飛ぶらめ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
しかも、其四十九重の宝宮の内院に現れた尊者の相好そうごうは、あの夕、近々と目に見たおもかげびとの姿を、心にめて描き顕したばかりであった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
巌高き山のほそ路つづら折わが松の戸をめくるや誰
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)