“よば”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨバ
語句割合
69.4%
夜這9.4%
7.1%
招待2.4%
2.4%
輿馬2.4%
1.2%
余映1.2%
1.2%
夜晴1.2%
1.2%
蹣跚1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実はそれまでは二人で押し切る相談もあったんだが、冗談にお婆さんよばわりをしてから、もういけない。元来が親の許さない恋仲だ。
妻の秘密筥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
南方先生若い盛りに黒奴くろんぼ女の夜這よばいをしかかえしたに次いで豪い(『別訳雑阿含経』巻二十、南方先生已下いかやつがれの手製)。
我等なほ少しく先に進める時、マリアよ我等の爲に祈り給へとよばはりまたミケーレ、ピエル及び諸〻の聖徒よと喚ばはる聲を我は聞きたり 四九—五一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
『生徒の家へ招待よばれて、門前寺の……一人で散歩するなんて氣が利かないぢやありませんか、貴方は!』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
路花墻柳ろかしょうりゅうの芸妓の勤、どういううちへ今日は行ったか、どういう客に今日はよばれたか、もしその家にもしその客にと、底の底までつまらないことが気になって
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
少小より尊攘のこころざし早く決す、蒼皇そうこうたる輿馬よば、情いずくんぞ紛せんや。温清おんせいあまし得て兄弟にとどむ、ただちに東天に向って怪雲を掃わん
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
かれ天の下治らしめさむとせしほどに、平群へぐりの臣がおや、名は志毘しびの臣、歌垣うたがきに立ちて、その袁祁をけの命のよばはむとする美人をとめの手を取りつ。
この八千矛やちほこの神高志こしの國の沼河比賣ぬなかはひめよばはむとしてでます時に、その沼河比賣の家に到りて歌よみしたまひしく
そして、その余映よばえに、騎西家の建物の片側だけが、わずかに照り映えて、その裏側のほうからまったくの闇が、静かに微光の領域を狭めてゆく。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
大声あげてよばらばたすけくれべし、それにつけてもお伊勢さまと善光寺さまをおたのみ申よりほかなしと、しきりに念仏となへ、大神宮をいのり日もくれかゝりしゆゑ
いつもいつも日中はどんよりと曇りつづけ、それが夜になると皮肉にもカラリと晴れて、月や星が、冴えた紺色の夜空に冷く輝きはじめる。土地の人びとは、そのことを「かん夜晴よばれ」と呼んでいた。
寒の夜晴れ (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
夜会へよばれて行く人もあれば、自分の妻子つまこを車に載せて、それを自分がいて花見に出掛ける車夫もある。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
寝ていた水禽みずどりが低く飛び立ってバサと水面を打った時!——大手の並木みちを蹣跚よばうように駆け抜けてきて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)