トップ
>
夜這
>
よば
ふりがな文庫
“
夜這
(
よば
)” の例文
それから、雑夫の方へ「
夜這
(
よば
)
い」が始まった。バットをキャラメルに換えて、ポケットに二つ三つ入れると、ハッチを出て行った。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
南方先生若い盛りに
黒奴
(
くろんぼ
)
女の
夜這
(
よば
)
いを
叱
(
しか
)
り
卻
(
かえ
)
したに次いで豪い(『別訳雑阿含経』巻二十、南方先生
已下
(
いか
)
は
拙
(
やつがれ
)
の手製)。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
それにしても、夜々、彼女の
閨
(
ねや
)
へ
夜這
(
よば
)
いを思い立ちながら、抑えに抑えて、夜明けを待つのは苦しかった。益なき疲労を、昼にはどこかで悔やんでいた。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十返舎一九
(
じっぺんしゃいっく
)
の『膝栗毛』も篇を重ねて行くに従い、滑稽の趣向も人まちがいや、
夜這
(
よば
)
いが多くなり、遂に土瓶の中に垂れ流した小便を出がらしの茶とまちがえて飲むような事になる。
裸体談義
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
(
火箸
(
ひばし
)
で
埋火
(
うずみび
)
を
掻
(
か
)
き集めながら)でも、田舎では、こんな事は珍らしくないんでしょう? 田舎の、普通の、恋愛形式になっているのね、きっと。
夜這
(
よば
)
いとかいう事なんじゃないの?
冬の花火
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
丈余
(
じょうよ
)
の雪に青春の足跡をしるしている
夜這
(
よば
)
い
禅僧
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
「ボル派の
夜這
(
よば
)
いがひどくてやり切れない」
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
ちょうど
夜這
(
よば
)
いに往って熊公じゃねえかと呼ばるると褌を捨てて敗亡するごとく、南無阿弥陀仏の大聖不動明王のと名号を唱えらるると、いかな悪人をも往生せしめ、難を救わにゃならぬ理窟だ。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
這
漢検準1級
部首:⾡
11画
“夜這”で始まる語句
夜這星
夜這蔓