“まねき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
46.7%
13.3%
機躡13.3%
牽挺13.3%
招待6.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「貞白さん、きょうはおたのみ申したい事があって、あなたをおまねきいたしました」という、態度が例になく慇懃いんぎんであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「こうしてはいられまい。甚八ぬし、仁一郎ぬし、早くまねきをあげてくれ。おれは焼山で茅をもやす」
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
とすれすれに機躡まねきが忙しく上下往来するのをじっと瞬かずに見詰みつめていようという工夫くふうである。理由を知らない妻は大いにおどろいた。第一、みょうな姿勢を妙な角度から良人おっとのぞかれては困るという。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
二年の後には、遽だしく往返する牽挺まねきが睫毛を掠めても、絶えて瞬くことがなくなつた。彼は漸く機の下から匍出す。最早、鋭利な錐の先を以て瞼を突かれても、まばたきをせぬ迄になつてゐた。
名人伝 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
と、それが言いたい、今夜の招待まねきだとも知れぬように知れるように彼女は言いだした。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
あくれば天明元年、春水本国広島藩のまねきに応じて藩学の教授となれり。其婦と長子とを携へて竹原に帰り父を省し、更に厳島いつくしまの祠に詣づ、襄は襁褓むつきの中に龕前がんぜんに拝せり。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)