“招(まねき)” の例文
姉娘も、妹娘も、お招(まねき)を受けたので、それはそれは大喜びでした。けれど、どの服を着て行こうか、それをきめるのが大変でした。
シンデレラ (新字新仮名) / 水谷まさる(著)
「貞白さん、きょうはお頼(たのみ)申したい事があって、あなたをお招(まねき)いたしました」という、態度が例になく慇懃(いんぎん)であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
奧(おく)の一間へ呼入れ時候(じこう)の挨拶(あいさつ)終(をは)り扨云やう今日其方を招(まねき)しは別儀にも非ず此兩三年はお屋敷(やしき)の御用も殊の外鬧敷(いそがしく)相成ど店の者無人(むにん)にて何時も御用の間を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これは小千谷の下た町といふ所の酒楼(しゆろう)に居(を)る酌採(しやくとり)の哥妓(げいしや)どもなり、岩居(がんきよ)朋友(はういう)と計(はか)りて竊(ひそか)に此(こゝ)に招(まねき)おきて余(よ)に興(きやう)させん為(ため)とぞ。渠(かれ)は狐にあらずして岩居(がんきよ)に魅(ばか)されたるなり。
客の人柄を見て招(まねき)の女、お倉という丸ぽちゃが、片襷(かただすき)で塗盆を手にして出ている。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これは小千谷の下た町といふ所の酒楼(しゆろう)に居(を)る酌採(しやくとり)の哥妓(げいしや)どもなり、岩居(がんきよ)朋友(はういう)と計(はか)りて竊(ひそか)に此(こゝ)に招(まねき)おきて余(よ)に興(きやう)させん為(ため)とぞ。渠(かれ)は狐にあらずして岩居(がんきよ)に魅(ばか)されたるなり。
招(まねき)も善悪(よしあし)でござりまして、姫方や小児衆(こどもしゅう)は恐(こわ)いとおっしゃって、旅籠屋(はたごや)で魘(うな)されるお方もござりますそうでござりまする。それではお気味が悪くって、さっさと通り抜けておしまいなされましたか。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)