“指招”の読み方と例文
読み方割合
さしまね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
進め居たりしが今老人の突出つきいだされしを見て餘りのいたはしさの儘彼の老人を小蔭こかげ指招さしまね其許おまへ先刻さつき豐島屋にて酒を飮歸りし跡に何かは知ず木綿もめんの財布らしき物落て有しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
爾時そのとき何事とも知れずほのかにあかりがさし、池を隔てた、堤防どての上の、松と松との間に、すっと立ったのが婦人おんなの形、ト思うと細長い手を出し、此方こなたの岸をだるげに指招さしまねく。
木精(三尺角拾遺) (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
爾時そのとき何事なにごとともれずほのかにあかりがさし、いけへだてた、堤防どてうへの、まつまつとのあひだに、すつとつたのが婦人をんなかたち、トおもふと細長ほそながし、此方こなたきしだるげに指招さしまねく。
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)