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呼
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よば
ふりがな文庫
“
呼
(
よば
)” の例文
こう高声で
呼
(
よば
)
わった。が、返辞は来なかった。そこで若武士はさらに呼んだ。三度四度呼んで見た。が、依然として返辞はなかった。
弓道中祖伝
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
実はそれまでは二人で押し切る相談もあったんだが、冗談にお婆さん
呼
(
よば
)
わりをしてから、もういけない。元来が親の許さない恋仲だ。
妻の秘密筥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
◯なお一例として三十八章末尾の鴉の記事を見るに「また鴉の子神に向いて
呼
(
よば
)
わり食物なくして
徘徊
(
ゆきめぐ
)
る時鴉に
餌
(
え
)
を与うる者は誰ぞや」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
も勤め此家の
番頭
(
ばんとう
)
と
呼
(
よば
)
れたる
忠
(
ちう
)
八と云者
何時
(
いつ
)
の程にかお熊と
人知
(
ひとし
)
らぬ中となりけるが母のお常は是を知ると雖も其身も
密夫
(
みつぷ
)
有
(
ある
)
故
(
ゆゑ
)
に
渠
(
かれ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
惜哉
(
おしいかな
)
東洋半開の邦に生れたるを以て僅に落語家の
領袖
(
おやだま
)
と
呼
(
よば
)
れ、或は宴会に招かれ或は
寄席
(
よせ
)
に
出
(
い
)
で、一席の談話漸く数十金を得るに過ず
松の操美人の生埋:01 序
(新字新仮名)
/
宇田川文海
(著)
▼ もっと見る
ほかに悪口の言いようを知らないのだから仕方がないが、今まで辛棒した人の気も知らないで、
無暗
(
むやみ
)
に馬鹿野郎
呼
(
よば
)
わりは失敬だと思う。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「や! 雪だ、雪だ。」と
呼
(
よば
)
わったが、どやどやとして、学生あり、大へべれけ、雪の進軍氷を踏んで、と
哄
(
どッ
)
とばかりになだれて通る。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さるほどに「れぷろぼす」は両軍の唯中に立ちはだかると、その大薙刀をさしかざいて、
遙
(
はるか
)
に敵勢を招きながら、
雷
(
いかづち
)
のやうな声で
呼
(
よば
)
はつたは
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
本邦でも弥勒十年辰の年など
万歳
(
まんざい
)
が唱え祝い、余幼時「大和国がら女の
呼
(
よば
)
いおとこ弥勒の世じゃわいな」てふ俚謡を聞いた。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
畜生
呼
(
よば
)
わりをする父に、そもそも、そういったことをした自分に何らの責任や罪悪がないとでも考えているのであろうか。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
聞く者、そを深く信ずることなかりければ、賭を約して筵す。某、遽かに奔り出でゝ、馬前を遮り、連りに
呼
(
よば
)
はるやう、いでいで己れ死なばやと。
『聊斎志異』より
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
研屋は今でも折々天秤棒を肩にして、「鋏、庖丁、剃刀研ぎ」と
呼
(
よば
)
わりながら門巷を過るが鋳掛屋の声はいつからとも知らず耳遠くなってしまった。
巷の声
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
だが待てよ、中川君の御両親は婚礼のためにわざわざ御出京なさるというから此方の両親も
郷里
(
くに
)
から
呼
(
よば
)
ねばなるまい。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「タマル、灰を
其
(
そ
)
の
首
(
こうべ
)
に
蒙
(
かむ
)
り、着たる
振袖
(
ふりそで
)
を裂き、手を
首
(
こうべ
)
にのせて、
呼
(
よば
)
わりつつ
去
(
さり
)
ゆけり」可愛そうな妹タマル。
恥
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
白樺
(
しらかば
)
の茂った谷の底から、何者か高い声で「面白いぞう」と
呼
(
よば
)
わる者がある、
薄月夜
(
うすづきよ
)
で
連
(
つれ
)
も大勢あったが、一同
悉
(
ことごと
)
く色を失って逃げ帰った、という話が出て来る。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
吾輩はすぐさまその石標の上に
跳
(
おど
)
り上り、遠からん者は音にも聴け、近くば寄って眼にも見よ、吾こそは今日登山競走の第一着、冒険和尚
字
(
あざな
)
は
春浪
(
しゅんろう
)
なりと
呼
(
よば
)
わったが
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
『
野郎
(
やらう
)
、
俺
(
おれ
)
が
今
(
いま
)
投
(
な
)
げたお
賽錢
(
さいせん
)
を
踏
(
ふ
)
めアがツて、
太
(
ふて
)
え
奴
(
やつ
)
だ。ぶン
毆
(
なぐ
)
るから
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
へツ』と
呼
(
よば
)
はる。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
馬鹿野郎
(
ばかやらう
)
呼
(
よば
)
はりは
太吉
(
たきち
)
をかこつけに
我
(
を
)
れへの
當
(
あて
)
こすり、
子
(
こ
)
に
向
(
むか
)
つて
父親
(
てゝおや
)
の
讒訴
(
ざんそ
)
をいふ
女房
(
にようぼう
)
氣質
(
かたぎ
)
を
誰
(
た
)
れが
教
(
おし
)
へた、お
力
(
りき
)
が
鬼
(
をに
)
なら
手前
(
てまへ
)
は
魔王
(
まわう
)
、
商買人
(
しようばいにん
)
のだましは
知
(
し
)
れて
居
(
ゐ
)
れど
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
余
(
よ
)
一年
(
ひとゝせ
)
関
(
せき
)
といふ
隣駅
(
りんえき
)
の
親族
(
しんぞく
)
油屋が家に
止宿
(
ししゆく
)
せし時、
頃
(
ころ
)
は十月のはじめにて雪八九尺つもりたるをりなりしが、
夜半
(
やはん
)
にいたりて
近隣
(
きんりん
)
の
諸人
(
しよにん
)
叫
(
さけ
)
び
呼
(
よば
)
はりつゝ立
騒
(
さわ
)
ぐ
声
(
こゑ
)
に
睡
(
ねふり
)
を
驚
(
おどろか
)
し
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
茂「己の事をでれすけ
呼
(
よば
)
わりをしてえやアがる、罰当り
奴
(
め
)
、前橋の藤本で手を合せて、私を請出して素人にしておくんなさる此の御恩は忘れないと云やアがった事を忘れたか」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
先刻
(
さっき
)
内々戸の
透
(
すき
)
から見たとは違って、是程までに美しいそなたを、今まで木綿
布子
(
ぬのこ
)
着せて
置
(
おい
)
た親の
耻
(
はずか
)
しさ、小間物屋も
呼
(
よば
)
せたれば
追付
(
おっつけ
)
来
(
くる
)
であろう、
櫛
(
くし
)
簪
(
かんざし
)
何なりと
好
(
すき
)
なのを取れ
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
注がんと搆へたり此備へ美事喰崩して見せんものと云合さねど同じ心に一同また箸を擧げしが拙者は五椀目にて降參を
呼
(
よば
)
はり投げ込みと
欺
(
だま
)
し
注
(
つぎ
)
を恐れて兩椀に手早く蓋をして其上を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
出
(
い
)
でし月影に一名の
曲者
(
くせもの
)
が
鍬
(
くわ
)
を
振
(
ふる
)
って
新仏
(
にいぼとけ
)
の
土
(
つち
)
まんじゅうを発掘せる有様を認め腰を抜かさん
許
(
ばか
)
りに
打驚
(
うちおどろ
)
き泥坊泥坊と
呼
(
よば
)
わりければ曲者もびっくり
仰天
(
ぎょうてん
)
雲を霞とにげ失せたり届け
出
(
いで
)
により時を
百面相役者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
私はH氏のものものしき
惑溺
(
わくでき
)
呼
(
よば
)
わりに憎悪を抱き、K氏の耽美主義に反感を起こし、M博士の遊びの気分に溜息を
洩
(
も
)
らす。M博士は私の離れじとばかり握った
袂
(
たもと
)
を振り切って去っておしまいなすった。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
身のまもりにと
呼
(
よば
)
はらむ、かたきの姫の「
憐
(
あはれみ
)
」を。
ありとあらゆるわが思
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
御上品に「怪しからん」
呼
(
よば
)
わりをなさるが宜しい。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
茲へ呼ぶなら何うか此の権田氏にお
呼
(
よば
)
せ下さい
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
振返
(
ふりかへ
)
り樣三刀四刀に切殺せり其中に下女は
表
(
おもて
)
へ
迯出
(
にげいで
)
人殺々々
(
ひとごろし/\
)
と
呼
(
よば
)
はりながら
金盥
(
かなだらひ
)
を
叩
(
たゝ
)
き立てしかば近隣の人々
馳付
(
はせつけ
)
る樣子を見て金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
高田
様
(
さん
)
がお盃を下さる、頂戴しろ。これッ、人が物を言うに返事もしないか。と声荒らかに
呼
(
よば
)
わりて、掴み
挫
(
ひし
)
がん有様に、お藤は霜枯の虫の
音
(
ね
)
にて
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「それから、『易者なんかに見て貰う人に迷信
呼
(
よば
)
わりをする資格がありましょうか?』って言って上げましたの」
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
人の合唱、人の歓呼すら荘大高妙を極むることあるに、これはまた類なき合唱歓呼——
晨星
(
あけのほし
)
声を揃えて歌い、神の子たち皆歓び
呼
(
よば
)
わるの合唱歓呼である。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
おれが
野芹川
(
のぜりがわ
)
の土手の話をして、あれは
馬鹿野郎
(
ばかやろう
)
だと云ったら、山嵐は君はだれを
捕
(
つら
)
まえても馬鹿
呼
(
よば
)
わりをする。今日学校で自分の事を馬鹿と云ったじゃないか。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼はその杞憂のために、自分を押込め隠居にしようとした。あるいはその物々しい忠義
呼
(
よば
)
わりの後に、あわよくば、家を横領しようとする野心でもあるのかも知れない。
忠義
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
岩沼卿
(
いわぬまきょう
)
と
呼
(
よば
)
せらるる
尊
(
たっと
)
き御身分の
御方
(
おんかた
)
、是も御用にて欧州に御滞在中、数ならぬ我を見たて
御子
(
おんこ
)
なき家の跡目に
坐
(
すわ
)
れとのあり難き仰せ、再三
辞
(
いな
)
みたれど許されねば
辞
(
いなみ
)
兼
(
かね
)
て承知し
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
押
(
おす
)
といふは
誰
(
たれ
)
ともなくサンヨウ/\と
大音
(
だいおん
)
に
呼
(
よば
)
はる
声
(
こゑ
)
の下に、堂内に
充満
(
みち/\
)
たる老若男女ヲヽサイコウサイとよばはりて北より南へどろ/\と押、又よばはりて西より東へおしもどす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
お
前
(
まへ
)
のやうな
腥
(
なまぐさ
)
のお
世話
(
せわ
)
には
能
(
よ
)
うならぬほどに
餘計
(
よけい
)
な
女郎
(
じよらう
)
呼
(
よば
)
はり
置
(
お
)
いて
貰
(
もら
)
ひましよ、
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
があらば
陰
(
かげ
)
のくす/\ならで
此處
(
こゝ
)
でお
言
(
い
)
ひなされ、お
相手
(
あいて
)
には
何時
(
いつ
)
でも
成
(
な
)
つて
見
(
み
)
せまする
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
娘を先生の妾にくれゝば金を出してやると云うて掛合った処が、頑固な
爺
(
じゞい
)
で、馬鹿
呼
(
よば
)
わりをして先生もお腹立であったが、今まで
耐
(
こら
)
えて
居
(
お
)
った、貴公が
行
(
ゆ
)
けば阿部
忠庵
(
ちゅうあん
)
とでも云えば宜しい
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
泥土
(
でいど
)
の
混亂
(
こんらん
)
も
無
(
な
)
く、
貝
(
かひ
)
の
色
(
いろ
)
も
雪
(
ゆき
)
の
如
(
ごと
)
く
白
(
しろ
)
く、
合貝
(
あひかひ
)
も
出
(
で
)
て、
灰層
(
くわいそう
)
も
有
(
あ
)
り、
然
(
さ
)
うしてなか/\
深
(
ふか
)
い。『
有望々々
(
いうぼう/\
)
』と
呼
(
よば
)
はりながら、
水谷氏
(
みづたにし
)
と
僕
(
ぼく
)
とは
穴
(
あな
)
を
並
(
なら
)
べて
掘
(
ほ
)
り
進
(
すゝ
)
んだが、
未
(
ま
)
だ
珍品
(
ちんぴん
)
らしい
物
(
もの
)
の
香
(
にほひ
)
もせぬ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
呼
(
よば
)
れ白子屋家内を
檢査
(
あらため
)
清三郎を
捕
(
とら
)
へ來れと下知せられしかば同心
馳行
(
はせゆき
)
て
檢査
(
あらため
)
しに清三郎は
逐電
(
ちくでん
)
せし樣子なれど
道具
(
だうぐ
)
中
(
うち
)
斯樣の品
有
(
あり
)
しと其品々を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
婦人は照子の答えざるを見て、伯爵夫人を婆様
呼
(
よば
)
わり、これもまた異数なり。「おや、返事をしないね。耳が
疎
(
うと
)
いのか、この
襯衣
(
しゃつ
)
を買って
進
(
あ
)
げよう。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
七節には「かの時には
晨星
(
あけのほし
)
相共に歌い、神の子ども皆歓びて
呼
(
よば
)
わりぬ」とある。八—十一節はこれを受けて言う。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
むやみに博士
呼
(
よば
)
わりをされるのを苦にする意味なんだろうと鑑定して、取り合ってやらなかった。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これは後世の批評家たちに模倣
呼
(
よば
)
はりをさせぬ為に特にちよつとつけ加へるのである。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其他
種々
(
いろいろ
)
あったが、一々書いていた日には夜が明けて了う。兎に角乃公は大きくなっても、決して女の子に写真をやるまい。獣
呼
(
よば
)
わりにされたり鉛筆を
塗
(
など
)
られたりして堪るものか。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
押
(
おす
)
といふは
誰
(
たれ
)
ともなくサンヨウ/\と
大音
(
だいおん
)
に
呼
(
よば
)
はる
声
(
こゑ
)
の下に、堂内に
充満
(
みち/\
)
たる老若男女ヲヽサイコウサイとよばはりて北より南へどろ/\と押、又よばはりて西より東へおしもどす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
オーイッと
呼
(
よば
)
わって船頭さんは大きな口をあいた。晩成先生は
莞爾
(
かんじ
)
とした。今行くよーッと思わず返辞をしようとした。途端に隙間を
漏
(
も
)
って吹込んで来た冷たい風に
燈火
(
ともしび
)
はゆらめいた。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
お前のやうな
腥
(
なまぐさ
)
のお世話には
能
(
よ
)
うならぬほどに、余計な女郎
呼
(
よば
)
はり置いて貰ひましよ、言ふ事があらば陰のくすくすならで
此処
(
ここ
)
でお言ひなされ、お相手には
何時
(
いつ
)
でも成つて見せまする
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一年の間赤い
筒袖
(
つゝっぽ
)
を着て
苦役
(
くえき
)
をする事は
素
(
もと
)
より承知の上だが、何も二人で枕を並べて寝てえた訳じゃアなし、
交際酒
(
つきええざけ
)
を一盃飲んで居ただけで、何も証拠の無え事を間男
呼
(
よば
)
わりを
為
(
し
)
やアがッて
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
最
(
も
)
う
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だ。
諸君
(
しよくん
)
、
來給
(
きたま
)
へ』と
呼
(
よば
)
はつた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
真暗
(
まっくら
)
な雲が出た、——と叫び
呼
(
よば
)
わる程こそあれ、
閃電
(
せんでん
)
来り、瞬く間も
歇
(
や
)
まず。衆は立つ足もなくあわて惑う、牛あれて一
蹴
(
け
)
りに
駈
(
か
)
け散らして飛び
行
(
ゆ
)
く。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“呼”の意味
《名詞》
(こ) 通信網を流れるひとまとまりの情報。
(出典:Wiktionary)
呼
常用漢字
小6
部首:⼝
8画
“呼”を含む語句
呼吸
呼込
嗚呼
呼出
御呼出
呼鈴
呼声
一呼吸
呼子
呼笛
呼立
呼留
呼気
呼棄
呼続
呼称
呼止
呼息
歓呼
喊呼
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