“野芹川”の読み方と例文
読み方割合
のぜりがわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれが野芹川のぜりがわの土手の話をして、あれは馬鹿野郎ばかやろうだと云ったら、山嵐は君はだれをつらまえても馬鹿よばわりをする。今日学校で自分の事を馬鹿と云ったじゃないか。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
好加減いいかげん邪推じゃすいまことしやかに、しかも遠廻とおまわしに、おれの頭の中へましたのではあるまいかと迷ってる矢先へ、野芹川のぜりがわの土手で、マドンナを連れて散歩なんかしている姿を見たから
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
などとそれからそれへ考えて、いつか石橋をわたって野芹川のぜりがわどてへ出た。川と云うとえらそうだが実は一間ぐらいな、ちょろちょろした流れで、土手に沿うて十二丁ほど下ると相生村あいおいむらへ出る。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)