“きようかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叫喊33.3%
叫喚33.3%
胸間33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなは巴里パリ叫喊きようかん地獄の詩人として胸奥の悲を述べ、人にそむき世に抗する数奇の放浪児が為に、大声を仮したり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
風の暴頻あれしき響動どよみに紛れて、寝耳にこれを聞着ききつくる者も無かりければ、誰一人いでさわがざる間に、火は烈々めらめら下屋げやきて、くりやの燃立つ底より一声叫喚きようかんせるはたれ、狂女は嘻々ききとして高く笑ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
婦人固くこれを胸間きようかんまとうてしか解難ときがたしとせず、一体品質厚くして幅の広きが故に到底糸を結ぶが如く、しつかりとするものにあらねば、このずり落ざる為に
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)