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きょうせい
ふりがな文庫
“
匡正
(
きょうせい
)” の例文
以上の区域外にもイタドリといって通ずる土地はなお弘いが、それが在来の語か、はた新たなる
匡正
(
きょうせい
)
に
基
(
もとづ
)
くものかを、確かめ得ざる場合が多い。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
単に社会が罪人の
匡正
(
きょうせい
)
に、かつてそのためしのなかった影響を及ぼすばかりでなく、事実、犯罪そのものの数も異常なる割合をもって減少するじゃろう。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
第二策とは「貧富の懸隔のはなはだしきを
匡正
(
きょうせい
)
し、社会一般人の所得をして著しき等差なからしむること」
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
私はその中から眼につく幾つかの例を挙げてわれわれ民族の美の特質が如何に世界に於ける新らしい美の源泉として、今後の人類文化に
匡正
(
きょうせい
)
と豊潤とを与うべきかをたずねてみよう。
美の日本的源泉
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
故
(
ゆえ
)
にもし諸君が意志するならば、芸術は売文のためであってもよく、ミツワ
石鹸
(
せっけん
)
の広告のためであってもよく、或は共産主義の宣伝のためでもよく、社会風規の
匡正
(
きょうせい
)
や国利民福のためでも好い。
詩の原理
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
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すべてこの
笞刑
(
ちけい
)
の後で流刑に処するというやり方は、けっして人を
匡正
(
きょうせい
)
することはできませんじゃ。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
私の言うがごとき現代経済組織の弊所もこれがため
匡正
(
きょうせい
)
せらるること少なからざるべしと思う。
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
地方の教育者の方言
蒐集
(
しゅうしゅう
)
は、常にいわゆる
匡正
(
きょうせい
)
を目的としておった。幸いに成功はしなかったが、これによっていい加減乏しい国語の数と、言い現わし方の種類とを削減しようとした。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
かくて貧富の懸隔のはなはだしきを
匡正
(
きょうせい
)
し、一般人の所得をして比較的平等に近づくを得せしむるならば、われわれはその方法のみによっても、貧乏退治の目的を達することができる。
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
だがね、あの男は突っ放してしまわないで、ひきつけておく必要があるのさ。人間てものは、突き放すことによって、
匡正
(
きょうせい
)
できるもんじゃないからね。ことに小僧っ子においてはなおしかりさ。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
匡
漢検準1級
部首:⼕
6画
正
常用漢字
小1
部首:⽌
5画
“匡”で始まる語句
匡
匡衡
匡房
匡人
匡救
匡済
匡山
匡輔
匡遠