“そせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘇生81.6%
甦生9.2%
素性3.4%
粗製2.3%
素逝2.3%
疎生1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああ、このような孤独のただ中での彼女のふしぎな蘇生そせい。——彼女はこう云う種類の孤独であるならばそれをどんなに好きだったか。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そうして新しい甦生そせいの道へこまの頭を向け直させるような指導者としての役目をつとめるのがまさにこの定座であるように思われるのである。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
我をとゞめて共に居らしめ、我を酔はしむるに濁酒あり、我を歌はしむるに破琴やぶれごとあり、ほしいまゝに我を泣かしめ、縦に我を笑はしめ、わが素性そせいげしめず、我をして我疎狂を知るは独り彼のみ
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
石棒に粗製のものと精製せい/\のものとの二しゆ有り、長さはともに二三尺の間をつねとすれど、粗製そせいの方はふとくして精製せい/\の方は細し。圖中上にゑがきしは、第一種、しもに畫きしは第二種の石棒いしばうなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
山端やまばなは寒し素逝そせいを顧みし
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
そこは一面、細茅サベジニヨス、といっても腕ほどもあるのが疎生そせいしていて、ところどころに大蕨フェート・ジガンデがぬっと拳をあげている。そして、下は腐敗と醗酵はっこうのどろどろの沼土。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)