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そせい
ふりがな文庫
“
甦生
(
そせい
)” の例文
陽春のある
黄昏
(
たそがれ
)
である。しかし、万物
甦生
(
そせい
)
に乱舞するこの世の春も、ただこの部屋をだけは訪れるのを忘れたかのように見える。
黄昏の告白
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
そうして新しい
甦生
(
そせい
)
の道へ
駒
(
こま
)
の頭を向け直させるような指導者としての役目をつとめるのがまさにこの定座であるように思われるのである。
連句雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そして私は完全にせよ、不完全にせよ、
甦生
(
そせい
)
していたろうか。復活していたろうか。神によって罪の根から切り放された約束を与えられたろうか。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
大嘗の
中臣天神寿詞
(
なかとみのあまつかみのよごと
)
は、飲食の料としてばかり、天つ水の由来を説いているが、日のみ子
甦生
(
そせい
)
の呪詞の中に、産湯を灌ぐ儀式を述べる段があったのであろう。
水の女
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
そして星の輝く夜のうちに、
甦生
(
そせい
)
した自然の賛歌と
回癒
(
かいゆ
)
した魂の感謝の歌とが、新たに起こってきた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
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葡萄大谷
(
ぶどうおおや
)
の別天地は生気
溌溂
(
はつらつ
)
たる緑葉に埋もれ、人々は
甦生
(
そせい
)
の力に溢れ、あるいは鉱山の発掘に、または武術の鍛練に、勤むべきが
普通
(
つね
)
であったのに、今年はそれが
不可能
(
できな
)
かった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そういう時にはこれがたちまちにして原始民時代の武器として
甦生
(
そせい
)
するという可能性も備えているのである。
ステッキ
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
私は古代皇妃の出自が水界に在って、水神の女であることならびに、その聖職が、天子即位
甦生
(
そせい
)
を意味する禊ぎの奉仕にあったことを中心として、この長論を完了しようとしているのである。
水の女
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
しかしいわゆる「夢判断」はフロイドの多年の研究によって今までとはちがった意味をもって
甦生
(
そせい
)
し
連句雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
古いことがぼつぼつ復活する当代であるから、もしかすると、どこかでまたこの「鴫突き」の古いスポーツが新しい時代の色彩を帯びて
甦生
(
そせい
)
するようなことがないとも云われないであろう。
鴫突き
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“甦生”の意味
《名詞》
甦生(そせい)
よみがえること。
(厳密には過誤、慣用的に受け入れられている:読み「こうせい」)「更生」に同じ。
(出典:Wiktionary)
甦
漢検1級
部首:⽣
12画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“甦”で始まる語句
甦