“うまれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウマレ
語句割合
50.0%
28.9%
出生7.9%
生得5.3%
素性2.6%
天稟2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが導者そのかたへにたちよりていづくの者なるやをこれに問へるに、答へて曰ひけるは、我はナヴァルラの王國のうまれなりき 四六—四八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
既にして幾勢は再び黒田家の奥に入り、さきの主に仕へ、祐筆を勤め、又京都うまれの女中二人とともに、常に夫人の詠歌の相手に召されたさうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
若い人は筑前ちくぜん出生うまれ、博多の孫一まごいちと云ふ水主かこでね、十九の年、……七年前、福岡藩の米を積んだ、千六百こく大船たいせんに、乗組のりくみ人数にんず、船頭とも二十人、宝暦ほうれきうまとし十月六日に
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
生得うまれからの馬丁でもないさ」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そればかりでは無い、必定きつとまた人のことを何とかかんとか——あゝ、あゝ、素性うまれが素性なら、誰が彼様な男なぞの身の上を羨まう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
素性うまれ卑賤いやしいからと言つて、彼様あゝいふ人を捨てるといふことは——実際、聞えません。何卒どうかまあ皆さんの御尽力で、成らうことなら引留めるやうにして頂きたいのですが。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
同じ油を売るならば資本もとでをおろして一構えの店を出したき心願、少し偏屈な男ゆえかかる場合に相談相手とするほどの友だちもなく、ちまけて置座会議にのぼして見るほどの気軽の天稟うまれにもあらず
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そを何ぞといふに、影を顧みて自ら喜ぶさがありて、難きを見て屈せざるうまれなきこと是なり。そもこの弱點はいづれの處よりか生ぜし。