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産
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うまれ
ふりがな文庫
“
産
(
うまれ
)” の例文
中にカラブリア
産
(
うまれ
)
の一美人ありて、群客の目を
駭
(
おどろか
)
せり。その美しき黒き瞳はこれに
右手
(
めて
)
を借したる
丈夫
(
ますらを
)
の面に注げり。是れララと我となり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
既にして幾勢は再び黒田家の奥に入り、
前
(
さき
)
の主に仕へ、祐筆を勤め、又京都
産
(
うまれ
)
の女中二人と
偕
(
とも
)
に、常に夫人の詠歌の相手に召されたさうである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「名医
華陀
(
かだ
)
の名はつとに聞いていた。
沛国
(
はいこく
)
譙郡
(
しょうぐん
)
の
産
(
うまれ
)
で、以前、呉の周泰を療治した者ではないか」
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(彼はこの町の
産
(
うまれ
)
なのだよ)その意気や愛すべしだが、可哀相に、先生芸というものを、とんだはき違えで解釈している。何よりも巧に化けることが、俳優の第一条件だと信じ切っている。
百面相役者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
紛々たる人の
噂
(
うわさ
)
は滅多に
宛
(
あて
)
になら
坂
(
ざか
)
や
児手柏
(
このでがしわ
)
の
上露
(
うわつゆ
)
よりももろいものと
旁付
(
かたづけ
)
て置いて、さて正味の
確実
(
たしか
)
なところを
掻摘
(
かいつま
)
んで
誌
(
しる
)
せば、
産
(
うまれ
)
は
東京
(
とうけい
)
で、水道の水臭い士族の
一人
(
かたわれ
)
だと履歴書を見た者の
噺
(
はな
)
し
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
すると
上
(
あが
)
り
端
(
はな
)
に腰を掛けて居たのは、
吾妻郡
(
あがつまごおり
)
で
市城村
(
いちしろむら
)
と云う処の、これは
筏乗
(
いかだのり
)
で
市四郎
(
いちしろう
)
と云う誠に田舎者で骨太な人でございますが、弱い者は何処までも助けようと云う
天稟
(
うまれつき
)
の気象で、
三
(
さん
)
の
倉
(
くら
)
の
産
(
うまれ
)
で
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「やあ、君か。そうそう、君は湖南の
産
(
うまれ
)
だったっけね。」
湖南の扇
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
傾
(
かたぶ
)
け六之助殿は
江戸
(
えど
)
産
(
うまれ
)
の事にて何事も如才なきにより此事
御斷
(
おことわ
)
り
切
(
きり
)
にもなるまじ
若
(
もし
)
明日
(
みやうにち
)
にも
又
(
また
)
誘引給
(
さそひたま
)
はゞ彼の地に行六之助殿に
負
(
まけ
)
られてはお
顏
(
かほ
)
の
汚
(
よご
)
れることなれば金銀は
隨分
(
ずゐぶん
)
奇麗
(
きれい
)
に御遣ひ
成
(
なさ
)
れ斯樣々々になし給へと
委細
(
ゐさい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
市村氏は
好
(
よ
)
い酒のない土佐の
産
(
うまれ
)
だつたから。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
産
(
うまれ
)
は
加州
(
かしゅう
)
の
在
(
ざい
)
、善光寺
詣
(
もうで
)
の
途
(
みち
)
なる
由
(
よし
)
。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
元と
亞拉伯
(
アラビア
)
の
産
(
うまれ
)
なるが、
穉
(
をさな
)
き時より法皇の教の庭に
遷
(
うつ
)
されて、こゝに生ひ立ち、今はこの學校の趣味の指南役、テヱエル
大學院
(
アカデミア
)
の審美上主權者となりぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「久無病脚訪江干。勝事索然奈老残。何料花園四時富。佳詩写得与余看。」当時百花園は尚開発者
菊塢
(
きくう
)
の時代であつた。菊塢は
北平
(
きたへい
)
と呼ばれて陸奥国の
産
(
うまれ
)
であつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「では、
其許
(
そこもと
)
は呉の
産
(
うまれ
)
か」
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この男は
近江国
(
おうみのくに
)
浅井郡の
産
(
うまれ
)
で、
少
(
わか
)
い時に江戸に出て、諸家に
仲間
(
ちゅうげん
)
奉公をしているうちに、丁度亀蔵と一しょに酒井家の表小使をして、三右衛門には世話になったこともあるので
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ヱネチアには我髮を
烹
(
に
)
る銚あるにあらねど、わがこれを憶ふ情は、恰も幻術の力の左右するところとなれるが如くなりき。われ若し
山國
(
やまぐに
)
の
産
(
うまれ
)
ならば、此情はやがて世に
謂
(
い
)
ふ
思郷病
(
ノスタルジア
)
なるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それは紀州
産
(
うまれ
)
のもので、何か人目を
憚
(
はばか
)
るわけがあると云って、門外不出で暮していると云うのである。親切な町年寄は、若し取り逃がしてはならぬと云って、盗賊方二
人
(
にん
)
を同行させることにした。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
産
常用漢字
小4
部首:⽣
11画
“産”を含む語句
財産
土産
御土産
産婆
流産
産土神
資産
産霊
産所
産業
生産
産出
出産
子産
産子
産土神様
土産物
手土産
産褥
産毛
...