“思郷病”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しきやうびやう25.0%
ノスタルジア25.0%
ホームシック25.0%
ホームシツク25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何事に附けても東京に残した子供の思ひされるのが自分の思郷病しきやうびやうの主な現象であり又基礎となる物である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ヱネチアには我髮をる銚あるにあらねど、わがこれを憶ふ情は、恰も幻術の力の左右するところとなれるが如くなりき。われ若し山國やまぐにうまれならば、此情はやがて世に思郷病ノスタルジアなるべし。
それで一日々々家へ遠くなると三輪さんが思郷病ホームシックになるかも知れないから、一応目的地へ驀進して、数泊後には一日一日と家へ近くなるという考案も入っている。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
けだしこの古帽先生も亦、得意と失意との聯鎖の上に一歩一歩を進めて、内に満懐の不平と野心と、思郷病ホームシツクと、屈しがたき傲慢がうまんとを包んで、しかうして外は人並に戯れもし、笑ひもしつゝ
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)