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すぜう
素性が
言へずは
目的でもいへとて
責める、むづかしうござんすね、いふたら
貴君びつくりなさりましよ
天下を
望む
大伴の
黒主とは
私が
事とていよ/\
笑ふに
幸ひ
海軍の
鳥居が
知人の
子に
素性も
惡るからで
利發に
生れつきたる
男の
子あるよし、
其方に
異存なければ
其れを
貰ふて
丹精したらばと
思はるゝ、
悉皆の
引受けは
鳥居がして
言はぬ
素性の
聞きたきは
無理か、かくすに
顯はるヽが
世の
常ぞかし。