“すどお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
素通90.0%
素透10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鞠子まりこ宿しゅくもさっさと素通すどおりをして上へ上へとのぼって行くのでしたが、ちょうど、鞠子の宿の池田屋源八という休み茶屋の前を通りかかると
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
沢は此方こなた側伝かわづたひ、鍵屋の店をなぞを見る心持ここち差覗さしのぞきながら、一度素通すどおりに、霧の中を、翌日あす行く方へ歩行あるいて見た。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そしたら着物を着てやろうというので蚊帳かやで着物を拵え素透すどおしでよく見えるのに平気で交番の前を歩いていた。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)