“場面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
シーン50.0%
ばめん33.3%
シイン5.6%
とこ5.6%
ところ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな場面シーンがツルゲニエイフの「處女地」だつたか「貴族の家」だつたかにあつた、な。瞬間そんな考がちらと頭の中を過ぎる。
砂がき (旧字旧仮名) / 竹久夢二(著)
そして、この三つの場面ばめんが、びんのくちをのぞくたびに、そのときどきにわってえるだけであって、景色けしきえなかったのであります。あるのこと
びんの中の世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)
例へそれがどんなに凄慘な場面シインを展開させようと、また例へその爲めにお前の生命がどう云ふ結果にならうと、私は自分の理性が、いや意志が
疑惑 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
ハンカチで襟元をあおりながら窓際によりそって、スリ硝子ガラスのはまった開き窓を押しあけたのだが、何気なく前の家を見ると、急に悪い場面とこでも見たように顔をそむけて、そのまま自分の席へ戻り
銀座幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
と独りでうなずきながら立去る場面ところであった。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)