“場中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうちゅう37.5%
ぢやううち12.5%
ぢやうちゆう12.5%
ばじゅう12.5%
センターフィルダー12.5%
セントラルフィルダー12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
場中じょうちゅうの様子は先刻さっき見た時と何の変りもなかった。土間を歩く男女なんにょの姿が、まるで人の頭の上を渡っているようにわずらわしくながめられた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其れが必ずしも場中ぢやううち何人なんびとにも気に入る佳作と云ふでも無い。巴里パリイ人が絵を鑑賞するにも一概に人の意見に雷同することなく独自の鑑識を信ずる事の厚いのに感服した。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
またしても軽いバタ/\がきこえて夢中になつて声をかける見物人のみならず場中ぢやうちゆう一体が気色立けしきだつ。それも道理だ。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
さあ、それからはトントン拍子、何しろ向うに、敵の手裏てうらを映す鏡があるのだから、思惑おもわく当らざるなしである。たちまち勝ち抜いて場中ばじゅうの金を集めてしまった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
場右ライトフィルダー場中セントラルフィルダー場左レフトフィルダーのごとき皆打者の打ちたる飛球フライボールを攫み(この時打者は除外となる)またはその球を遮り止めて第一基等に向いこれを投ぐるを役目とす。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)