“場数”の読み方と例文
読み方割合
ばかず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦場場数ばかずの豪の者、千軍万馬を往来した驍将ぎょうしょうの鼻には、どことなく荒涼凄惨たる戦場の殺気を彷彿せしむべき或るものがあります。
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「それに場数ばかずを踏んでいる。会社の幹部が独逸人ばかりだった頃はすべて英学で用を足していたし、彼方あっちでは時折演説をやったものだ」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
数日来多少場数ばかずを踏み、貪慾どんよくに気の狂った彼とても、云い難き恐れの為に、戦慄を感じないではいられませんでした。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)