“シイン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:しいん
語句割合
場面33.3%
33.3%
情景33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例へそれがどんなに凄慘な場面シインを展開させようと、また例へその爲めにお前の生命がどう云ふ結果にならうと、私は自分の理性が、いや意志が
疑惑 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
そして、ぢつと眼をふさいで椅子に身を凭せてゐると、まだ手術室に這入り込まない先からお前の手術の場面シインがまざまざと眼の前にちらついてくる。
疑惑 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
おづおづとそのをみひらくわたしの死んだ騾馬、わたしを乘せた騾馬——記憶。世界を失ふことだ。それが高貴で淫卑なさろめが接吻のシインとなる。そぷらので。すべてそぷらので。
聖三稜玻璃:02 聖三稜玻璃 (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
彼は自分の心をみなから離れた遠い所に置いて、其処から今一度病める叔父とたえ子と彼自身と三人鼎坐している情景シインをふり返ってみた。すると自分一人が其処から遠く遠く離れて行くような気がした。
恩人 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)