場面ばめん)” の例文
そして、この三つの場面ばめんが、びんのくちをのぞくたびに、そのときどきにわってえるだけであって、景色けしきえなかったのであります。あるのこと
びんの中の世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それはいとやすいことじゃが、わざわざこちらから出掛でかけずとも、先方むこうからこちらへもらうことにいたそう。そうすればじいやもひさしぶりで御夫婦ごふうふそろいの場面ばめんられるというものじゃ。
そして、ふらふらしながらあるつづけてゐるうち現實的げんじつてき意識いしきほとんえて、へんにぼやけたあたまなか祖母そぼ友達ともだちかほうかあがつたり、三四日前かまへにKくわん活動寫眞くわつどうしやしん場面ばめんはしつたりした。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
三岐みつまたの一場面ばめんである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
年子としこは、刹那せつなのち展開てんかいする先生せんせいとのたのしき場面ばめん想像そうぞうして、むねをおどらしながらはいってゆきました。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
幸三こうぞうは、探偵小説たんていしょうせつにあるような場面ばめんだとおもいながら勇気ゆうきして、そのとびらをしました。すると、にぶおとをたてて、そのさびたとびらはくらおくほうひらきました。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)