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星晴
星晴れのした
夜の
空に
高い
山のとがった
嶺が
黒くそびえて
見えます。その
嶺の
上にあたって一つ
金色の
星がキラキラと
輝いています。
「やあ、なんだい?」といって、百
姓はほおかぶりをした
顔で
仰ぎますと、
大きな
黒い
木が
星晴れのした
空に
突っ
立っていました。
太吉は覚えず
身戦いすると、北の方から黒雲が自分の後を追って来た。
瞬く間に
拭ぐったように
星晴のしていた空は曇って、星の光りが遠く遠く
幽んだ。