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嶺
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いただき
ふりがな文庫
“
嶺
(
いただき
)” の例文
それから暫く嶮しい坂になつて、登り果てた所は山ならば
嶺
(
いただき
)
、つまりこの三浦半島の脊であつた。可なり広い平地で、薩摩芋と粟とが一杯に作つてある。
岬の端
(新字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
何の風情もない、
饅頭笠
(
まんぢうがさ
)
を伏せた様な芝山で、
逶迤
(
うねくね
)
した
径
(
みち
)
が
嶺
(
いただき
)
に尽きると、太い杉の樹が
矗々
(
すくすく
)
と、八九本立つてゐて、二間四方の荒れ果てた愛宕神社の
祠
(
ほこら
)
。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
中仙道は
鵜沼
(
うぬま
)
駅を麓とした
翠巒
(
すいらん
)
の層に続いて西へと
連
(
つらな
)
るのは
多度
(
たど
)
の山脈である。
鈴鹿
(
すずか
)
は
幽
(
かす
)
かに、
伊吹
(
いぶき
)
は未だに吹きあげる風雲の
猪
(
いのしし
)
色にその
嶺
(
いただき
)
を吹き乱されている。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
そうか知らん——いつぞや、
白衣結束
(
びゃくえけっそく
)
で、白馬の
嶺
(
いただき
)
に登って、お花畑に遊んだような覚えがある。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
近来はヒマラヤ山
嶺
(
いただき
)
の天文台で、極めて鋭敏な写真機を以て天を写すのだから、よほど早く分かりはするが、それでも火星人の方が更に早い、
毎
(
いつ
)
でも我が地球へ注意してくれる。
暗黒星
(新字新仮名)
/
シモン・ニューコム
(著)
▼ もっと見る
嶺
(
いただき
)
に建てる燈台の光は疾く
夕庚
(
ゆふづつ
)
とかがやきを争はむとす。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
「会堂が
那処
(
あそこ
)
に建つ!」と、
屹
(
きつ
)
と西山の
嶺
(
いただき
)
に瞳を据ゑる。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“嶺”の意味
《名詞》
(みね、ね)山の頂。
(出典:Wiktionary)
“嶺”の解説
嶺(みね)は、群馬県安中市の地名。郵便番号は379-0136。面積は1.71km
2
(2010年現在)
(出典:Wikipedia)
嶺
漢検準1級
部首:⼭
17画
“嶺”を含む語句
高嶺
小嶺
峻嶺
葱嶺
函嶺
分水嶺
興安嶺
鎮明嶺
筑波嶺
段嶺
幸野楳嶺
嶺松寺
嶺上開花
雪嶺
山嶺
三国嶺
嶺南
嶺雲
北嶺
嶺道
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